P7の旅行記録 -2015/08/16-
新潟県 鳴海金山



新潟県の資源を巡る旅、今回は江戸時代には日本最大の規模を誇った金山に行くことにしました。
ほぼ新潟県と山形県の県境に、この金山はあります。


-施設情報-
所 在 地:新潟県 鳴海山(山中なので住所が無い)
電話番号 :0254-72-6620(村上氏朝日支所 産業課)
最寄り主要道路:国道7号
営業日  :訪問時点では日曜日のみ
営業時間 :AM10:00からPM3:00(受け付けは14:00まで。要注意)
入場料  :大人600円、子供300円


写真1

鳴海山までは朝日スーパーラインを走るのですが、一部このように未舗装路となっております。
ノーマルタイヤでもスローペースならば普通に走る事ができるので問題ありませんが、朝日スーパーラインは曲がりくねった坂道が延々と続く難所ですので朝日スーパーラインの時間は90分ほど見積もっておいたほうが良いでしょう。
カーナビの到着予想時間がどんどん伸びて焦りますが、平常心で運転します。


写真2

駐車場はタイトル写真のような、道を拡張したような形になっています。
なおこの先トイレはありません。
結構な時間と距離を歩くことになるので、駐車場のトイレを利用しておきましょう。

この先、10分ほど山道を歩いていきます。


写真3

行先案内看板。
まずは「黄金抗」を目指す事に。
ここから5分ほど登った所にありました。


写真4

ようやく到着した鳴海黄金抗。
この坑道は全部人の手で、ハンマーとノミとタガネで掘っていったのだとか。


写真5

この穴は自然にできたものではなく、すべて人間の手によるもの。
ちなみに、大判一枚を製造するのに掘り出した土は、24トン。
それだけの土を掘りだすのに必要な人員は一日当たり1,120もかかったとの事。

この鳴海金山採掘がどれほどの巨大プロジェクトだったのかが容易に想像できます。


写真6

坑道内部は安全のためすべてが公開されている訳ではありませんが、きちんと整備されているので歩きやすいです。
しかし真夏だというのに気温はたったの10度!
長袖などを準備しないと、人によっては寒いかと。

散策が終わったので、坑道を抜けて次の目的地へ向かう事にします。


写真7

ちょっと見辛いですが、ここが分岐点。 写真上方向と写真左方向、撮影方向の3点に道が分岐しています。


写真8

大切坑。
名前の通り、大きな坑道となります。


写真9

入り口付近の係員からヘルメットを借りて、いざ突撃。

坑道の中はこうなっています。
最初はある程度広いのですが、どんどん狭くなっていくので要注意。

こちらも気温10度です。
長袖必須。


写真10

ここが「大切り本殿」。
ここから金鉱脈が出てきたという。


写真11

奥に入っていくにつれて、どんどん狭くなってゆきます。
この時点で、かがまなくては前に進めない状況。


写真12

こちらは横道にそれている坑道。
金鉱脈が伸びていないかを見る為に掘ったらしいが、目立った成果は無かったという。


写真13

外に出ればこんなに良い景色が。
気温10度の世界で体が冷えているのか、不思議と暑くはありませんでした。

編集後記。
佐渡金山ばかりクローズアップされて、中々日の目を見る事の出来ない江戸時代日本最大の金山。
しかし長い峠道や砂利道など、観光地として整備する必要がまだまだあるんじゃないのかなと言うのが正直な感想でした。
坑道に行くのにも山道を長い事歩かなければいけませんし、せめて歩道だけでもコンクリート舗装してくれると随分歩きやすさが違うのですが…。

しかしながら洞くつ探検はできましたし、夏休みの思い出に行ってみるのも良いかもしれません。


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