雪国である新潟では必要アイテムのスタッドレスタイヤ。
いくら雪国の新潟と言っても北の下越と南の上越、山岳部と海岸部では雪や氷の量や質がぜんぜん違いますし、近年は遠出を多くするのでドライ性能、ウェット性能を軽視できません。
そこでドライ性能が高いと好評のピレリを選択しました。
ちなみにこのアイスコントロール、先代インプレッサに装着していたピレリ・アイスストームの後継商品となります。
ドライバビリティ
-サマータイヤよりイイ-
サマータイヤから履き替えて感じるのは「軽い！」と言う事です。
操作すべてに力が要らず、加速、減速、コーナリングのすべてが軽い！
ステアリング操作に非常に素直で、ハンドルの切りはじめからコーナリングの立ち上がりまで操作したとおりに動きます。
軽いだけのタイヤは疲れやすいのですが、このタイヤは操作したとおりに動くので疲労は少ないです。
また、高速道路走行ではレーンチェンジでもフラつく事もなくビシッとまっすぐ走るので高速巡航が楽。
一日で900Km程を走ったこともありますが、タイヤについての不満を一度も感じませんでした。
ドライグリップ
ドライグリップについては標準タイヤ並みのグリップがあります。
時速60キロからのフルブレーキではABSが効くか効かないかくらいで、スキールを多少発しながら止まります。
一般走行で不安になるグリップではありませんし、スタンダードクラスサマータイヤ並みのグリップと思ってよいかと。
ウェットグリップ
ウェットグリップは標準タイヤを大きく引き離すグリップを持っています。
時速60キロからのフルブレーキでは停止直前にABSが作動します。
標準タイヤはもう少し低い速度からでもABSが効いていたので、標準タイヤよりも安心感がありますね。
また、ハイドロ性能は過剰なほどで高速道路を時速100Km/hで走行してもフラつきもせずタイヤが取られる事もなくまっすぐに走ります。
ウェットグリップを重視しているタイヤですので、ウェット性能やハイドロ性能には非常に大きい安心感がありますね。
スノーグリップ
スタッドレスタイヤということで気になる雪上性能ですが、国産スタッドレスに比べるとはるかに上の性能を持ちます。
というのも国産スタッドレスタイヤはアイスグリップを最重視するためにスノーグリップを多少犠牲にしているからなのです。
タイヤが半分埋まるような雪の中でもきちんと前に進んでゆくトラクション能力は、前輪駆動のインプレッサにとっては非常にありがたいですね。
アイスグリップ
スタッドレスタイヤということで気になるアイス性能ですが、国産スタッドレスに比較しうるレベルです。
もしかすると国産よりグリップするかも。
というのも、このタイヤのインフォメーションがかなり的確なのであとどのくらいブレーキを踏めばロックする…だとか、あとどのくらい踏み込めば滑り始めるという事がわかるのです。
だから無茶をしない。
無茶をしないからグリップしているように感じるのかもしれませんけど、これはこれで安全です。
いくら絶対的なアイスグリップに優れていても、ノーインフォメーションでいつ滑り出すか分からないようなタイヤは恐ろしくて装着できませんからね。
ダートグリップ
ダートグリップは標準タイヤとは比べ物になりません。
スライドしながらコントロールするような場面でもアクセルコントロールとステアリングコントロールにきちんと答えてくれるので不安感が少ないです。
また、ダートインフォメーションが豊富なので滑っているかどうかの判断もしやすいです。
とても走りやすい。
インフォメーション
路面インフォメーションは非常に的確に伝わってきます。
今の路面状況は荒れているか、なめらかなのか。
滑りやすい路面か？滑っているのか？
濡れているのか？水の上なのか？
どんな状況でも正確な路面状況がわかるので、安心して運転できます。
快適性能
路面を走っていて、タイヤの事を忘れてしまいそうなくらい乗り心地が良いです。
多少の段差はなかったようにいなし、大きな段差も「モフッ」といなします。
インフォメーションがある上で乗り心地が良いので、長距離の走行でも疲労が少なくてすみます。
ノイズ
ロードノイズは非常に静か。
オーディオのボリュームは8から10と、路面による変動も少ないのでタイヤのことを意識しない時すらあります。
総評
スタンダードタイヤの代わりに装着したいくらい、オンロード性能に優れたスタッドレスタイヤと言えます。
これで冬季性能がきちんとしていればこれ以上の銘柄はなかなか見つからないでしょうね。
満足度（100点満点）
