タイヤインプレッション
BRIDGESTONE ECOPIA NH100(ブリヂストン エコピア NH100 215/45R17 91W)


エコピアはブリヂストンを代表するエコロジータイヤ。
新車装着タイヤ相当品とされており、自動車の新車状態をキープするのに最適な銘柄との事。
性格としてはセダンなどに向けて操縦安定性に配慮した銘柄となっており、運転を楽しむ方向けという解説がされています。


こんな人にお勧め
・雨でも安全なタイヤが欲しい方
・長距離走行の多い方


ドライバビリティ
エコロジータイヤと言えばアクセルを踏み込んだ瞬間にスッと前に出る軽さが特徴のハズなのだが…。
エコピアははっきりわかるくらいに重い。
走り出しが重ければ加速も重く、全域で走りが重い。
ハンドルも重く、街中をスイスイと走る性格のタイヤではないみたいだ。

ハンドリングレスポンスは緩慢で、センター付近は操作に応じない不感帯がある。
ある程度以上のハンドリング操作を行うと俊敏な動きを見せるようになるが、どうせなら全域で同じようなハンドリング特性の方が有難いのだが。

直進安定性は非常に優れており、高速道路を走行してもラインがブレることなくまっすぐに突き進む。
雨だろうが風だろうがビシっとまっすぐ走ってくれる。


インフォメーション

ブリヂストンタイヤはインフォメーションという概念が希薄で、どこを走っているのか良く分からない事が多いがエコピアも例に漏れない。
ドライ路面でもウェット路面でもどこを走っているのかはよく分からない。

ウェット路面でもドライ路面と同じ感触があるので、雨が怖いという訳ではない。


ドライグリップ
ドライグリップは燃費ラベリングにおいてbを取得しているだけあって大変に優れている。
時速100キロからのフルブレーキングでもスキールも鳴らずに一気に止まった。
また横方向のグリップにも優れており、Gを感じる程のコーナリングフォースも発生する。
ただしスキールが鳴る前にグリップがすっぽ抜けるので、インフォメーションの薄さも合わさって限界まで攻める気持ちは起こらない。


ウェットグリップ
昔からブリヂストンのウェットグリップは疑問を持つ事が多かったが、エコピアは燃費ラベリングにおいてウェットグリップbを取得しているだけあり大変に安心できるグリップを発揮する。
時速80キロからのフルブレーキでも、ABSが多少効くもののギュッと止まる事ができた。
また横方向のウェットグリップも優れてはいるが、ドライ路面以上に唐突にグリップが抜けるので攻めて走る気は起きない。


ハイドロ性能
太い四本溝が期待させてくれるハイドロ性能は想像通り非常に優秀。
川のようになっている高速道路も、水を切り裂くようにビシっとまっすぐ走ってくれる。
持ち前の直進安定性と合わせて、雨の高速道路でも不安を持たずに走る事ができる。


快適性能
ブリヂストンらしくタイヤが丸く、走りが大変に滑らか。
乗り心地も良く、不要な衝撃はキャビンにほとんど届かない。

直進安定性とハンドリングの素直さもあり、ドライバーの快適性も上々。

ただしロードノイズに関しては割り切る必要があり、綺麗な一般道をゆっくり走る程度でなければゴーッというノイズが終始室内に入ってくる。
高速道路の会話が難しいというレベルではないが、はっきり言ってうるさい。


総評
快適性とドライバビリティは必要十分な性能を持つが、あと一歩煮詰めの足りないタイヤ。
もしくはこれ以上が欲しい場合はポテンザもしくはレグノを買ってねと言う位置付けの商品とも感じられる。

ドライビングテクニックはそんなに無いけれど、スピードを出したい方向けのタイヤと感じた。

長距離ドライブを頻繁にする方、ドライビングテクニックとかよくわからないけれどスピードを出したい方向けのタイヤかな。


満足度(100点満点)
・ドライバビリティ 80 グリップがあり素直なハンドリング特性と優れた直進安定性があるため、どこまでも安心して走れる。
・グリップ 80 ドライ、ウェット共に優れたグリップ。スポーツ走行しなければ不満は出ない。
・ノイズ 50 一般道でも気になるくらいうるさい。高速道路走行でも会話はできる。
・トータル 70 スタンダードタイヤとしてはドライバビリティに振ったタイヤ。
快適性がもう少しよければ嬉しいが、快適性が欲しい方はレグノを買ってという事なのか。
タイヤインプレッション一覧

ブリヂストンタイヤ
・エコピア NH100

・ポテンザRE71R

・トランザER300


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