タイヤインプレッション
ブリヂストンタイヤ POTENZA(ポテンザ) RE-71R(205/55R16 91V)
投稿者 : キヌ 個人的評価(5段階)
サーキット走行で想定されるタイヤの動きを細かく計測。 専用のハイグリップコンパウンドを開発し、路面に吸付くような高いグリップ力を実現。 路面との接地面積を最大限確保し、溝の適正配置によってウェット路面の排水性を効率化と高い操縦安定性を実現。 (以上、AUTOWAYサイトより抜粋) 車業界では、やたらと「スポーツ」という言葉が使われる事が多い。 単に「スポーツ」といっても、定義が曖昧というか様々な意味で使われて過ぎていて、あまり言葉にありがたみや特別性を感じなくなる事もある。 「スポーツ」って言葉を引用する事で、売り文句にできるからじゃないかと思う。 だから様々な意味合いで「スポーツ」という言葉が使われているのだと思うけど、このタイヤは純粋に速さを競う意味での「スポーツ」の頂点だけを目指して作られている、そう感じさせるタイヤです。 快適性は必要最低限に抑え、速く走る為に必要な要素に能力を全振りした、そんな尖っているけどガチの性能を備えたタイヤ。 まず驚くのは剛性の高さ。 ショルダーまで剛性を高くしているので、それだけでもフィーリングは変わるし、実際にコーナリングの限界を引き上げる事ができる。 パターンは確かに走り向けだが、実際にそれを触ってみると「こんなに硬いゴムがどうしてあんなにグリップするの?」とさえ思える。 他のタイヤとの差は、スタートダッシュや上り勾配でもよく分かった。 ウェット路面に対しても同じ感想で、本当に大丈夫かと一瞬思える状況でも、驚くほど喰らい付く。 直進安定性も当然高いのだけど、あまりの硬さゆえか、公道の轍や凹凸にステアリングを取られやすくなってしまうという難点も。 ライフについては、やはりロングライフとはいかないと思うけど、ブリジストンタイヤの大半は、多少ミゾが減ってきても性能劣化が緩やか。 ポテンザシリーズもその点は同じ。 そう考えれば、ライフは決して短いとまでは言わないのかなと。 ただし、静粛性や燃費性能など、エコタイヤ的な性能は前述のように必要最低限に抑えている。 静粛性は車種による部分もあるとは思うが、それでも静かとはお世辞にも言えない。 ただ、燃費性能については、履く前の予想に反して著しく下がるという程でもなく、妥協できる範囲。 総合的に考えると、街乗り主体には少々過ぎたタイヤ。 確かに走りの性能は高いけど、これなら同じポテンザでもS001やアドレナリンシリーズで十分だと思う。 だけど、街乗り主体であっても「この車の本当の性能を見たい」と思ったら、ぜひとも一度は履かせてみたいタイヤでもある。 ちょっと足回りや吸排気をチューニングするよりも、ノーマルでこのタイヤを履かせて走るほうが速いかもしれない。 もし、ちょっとではなくお金をかけて足回りや吸排気、そしてエンジンに手を加えても、それを受け止めて路面に確実に伝えられなければせっかくのチューニングの意味が無い。 そうなった場合にもしっかりと対応できるのがこのタイヤではないかと思う。 管理人コメント 記念すべき初投稿はキヌ殿。 誰もは一度は憧れるリアルスポーツタイヤのインプレッションを頂きました。 やはりリアルスポーツタイヤはサーキットで真価を発揮しそうですね。 詳細なインプレッションを頂きありがとうございました! |
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