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メーカー |
ダンロップ |
製造国 |
日本 |
規格 |
215/45R17 |
トレッドウェア |
- |
車両 |
トヨタ GR86 RZ |
装着時走行距離 |
5Km |
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私としては久しぶりの国産スタッドレスタイヤ。
ブリヂストンではオンロード性能に不安があったため、今度はダンロップを選ぶ事にしてみた。
写真2

こんな人にお勧め ・雪の積もらない場所にお住まいの方
・高速道路を良く走る方
・四輪駆動車にお乗りの方
写真3

トレッドパターンはこんな感じ。
・ドライバビリティ
走り出してから、スタッドレスタイヤ特有の加速の遅れと言うかアクセルレスポンスに若干のラグを感じる。
ただこの感触はどのスタッドレスタイヤでも共通なので、あくまでサマータイヤと比較しての話。
ハンドリングレスポンスは穏やかだけど、操作した通りに動く素直な特性。
ロードインフォメーションはしっかりしており、現在走行しているのがどんな路面なのか的確に分かる。
直進安定性は優れており、高速道路走行でも左右に振られることは無い。
スタッドレスタイヤ特有の常にブヨブヨした不安定さも無く、サマータイヤのような感触で走る事ができる。
・ドライグリップ
サマータイヤのようにしっかりとしたドライグリップを持ち、時速80Kmからのフルブレーキングでもスキールは鳴くもののしっかりと止まる。
ハンドリング特性も素直なので思い通りに走る事ができる。
高速旋回も難なくこなすので、スタッドレスタイヤとしてだけでなくオールシーズンタイヤとして使っていいかもしれない。
・ウェットグリップ
普通スタッドレスタイヤはウェットグリップが低いものだが、ウインターマックスはウェット路面でもしっかりとグリップする。
限界も高めでドライ路面とほとんど変わらない走りをすることができる。
・ハイドロ性能
ハイドロ性能は致命的と言って良いレベルで低い。
高速道路はわだちのあるような場所を避けて走らなければ簡単にハイドロプレーニングを起こす。
間違っても雨の降る高速道路を走りたくない。
・スノーグリップ
目の細かいタイヤのため、すぐに雪が詰まって前に進まなくなる。
とにかく雪がある路面では最大限警戒しながら走らなければならず、少しでも油断するとすぐにタイヤが滑り出す。
除雪されていない場所を走るのは避けた方が良いだろう。
ただし四輪駆動車両であればある程度スノー性能は高いので気にならないかもしれない。
・アイスグリップ
国産タイヤはアイスグリップを大いにアピールするが、ウインターマックスは全然グリップしない。
氷の上を走っていると何の前触れもなく後輪が流れ始め、アイスブレーキも全然効かない。
時速30キロでもABSがゴゴゴと動き続け、タイヤが完全停止しても車体が滑る。
発進時はゆっくりゆっくり前に出なければ簡単にホイールスピンし、凍った上り坂は恐怖。
サマータイヤより良い程度のアイスグリップとしか言えない。
ただし四輪駆動車両であればある程度アイス性能は高いので気にならないかもしれない。
・インフォメーション
ハンドリングインフォメーションはしっかりしており、ドライ・ウェット問わず路面状況が分かりやすい。
スノーやアイス路面でもロードインフォメーションがある。
しかしどこを走っているかという情報は読み取れるものの、タイヤの限界までは読み取れないので限界域は手探りで走るしかない。
限界がいつ来るのか分からず、気が付いたら滑っている。
安全に走りたければゆっくり走るしかなく、運転を楽しむどころの話ではない。
・快適性能
乗り心地は大変に良く、段差も柔らかくいなす。
ロードノイズも随分抑えられており、高速道路でもペースがゆっくりであるならば普通に会話もできる。
直進安定性が良いため、路面が乾いていれば快適なドライブが楽しめるだろう。
・総評
ドライ、ウェット性能は素晴らしいものの肝心のウインター性能が恐ろしく低い。
後継のウインターマックス02、ウインターマックス03は多少マシであると期待したいが…。
残念ながら雪が降ったり凍結が常識の地域にはお勧めできないスタッドレスタイヤ。
雪や凍結に対する保険という意味で装着するならば止めはしない。
ペンタゴンの満足度(100点満点)
・ドライバビリティ |
80 |
スタッドレスタイヤという事を忘れる素直なハンドリング |
・グリップ |
20 |
サマーグリップは良いがウインターグリップが非常に低い |
・ライフ |
70 |
約5,000Km走行で0.7mmの摩耗なので17,000Kmくらいは冬道を走れそう |
・快適性 |
70 |
快適性は良好 |
・トータル |
60 |
ウインタータイヤとしては雪国や北国にお勧めできない |
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