タイヤインプレッション
ピレリ チントゥラート P1 ヴェルデ(PIRELLI CINTURATO P1 VERDE)

こき下ろすつもりで買ったはずが、中々に好感触のオートバックス・マックスランエクセラも摩耗しきったので再びフリードのタイヤ交換。
今回はイタリアメーカーが送り出した新鋭エコロジータイヤをチョイスしました。

メーカー ピレリ
製造国 トルコ
規格 185/65R15 88H MO
単体重量 7.6Kg
新品時溝深さ 7.3mm
トレッドウェア 420
装着時走行距離 73,000Km

2012年にPシリーズの総決算として発表されたのが、CINTURATO P1となります。
155/65R14という軽乗用車サイズから、275/30R20というスーパースポーツカーのサイズまでフルカバーするピレリの自信作です。

スーパースポーツカーと言えば、ピレリ・P7はスーパースポーツカーの代名詞カウンタックの純正タイヤのひとつでもあります。


CINTURATO(チントゥラート)とは?
イタリア語でラジアルベルトを意味するCintura(チントゥーラ)から来ています。
世界で初めてベルト入りタイヤを実用化した歴史から、この名前が付いたと言われています。


VERDE(ヴェルデ)とは?
イタリア語で「緑」を表す単語です。
グリーンパフォーマンスタイヤを強く意識したタイヤだからこそ、P1にヴェルデの名前を付けたのでしょう。

PZEROにはロッソ(赤)、ネロ(黒)がありますが、過去にはジータ(黄)という色が存在していました。
最近ではPZEROシリーズで最高性能を誇るPZERO シルバーもあります。
P7にもブルーが存在しますね。


メルセデス純正品の証、MOマーク。
MOマーク。
これはもしかしてメルセデスの純正品なのか?


MOマークのついているタイヤはメルセデスオリジナル。すなわちメルセデス・ベンツの純正部品。
日本の純正タイヤはとにかくイニシャルコストを最重視したお粗末なものが標準装着されていることがほとんどです。

しかしドイツなどでは純正承認タイヤを装着していない場合には違法改造扱いとなり、保険金が支払われないケースがあるようです。

それほどまでに信頼性が求められる純正タイヤですが、メルセデスなどのメーカー純正タイヤは標準品よりも精度が高く、また全数検査を行っているとの事。

もちろんメルセデス以外に使用できます。

このタイヤについて。
良く長距離を走り、乗せる人数も多いフリードのタイヤという事で、重視したのは以下の3点。
1.直進安定性
2.ウェットグリップ
3.ハイドロ性能
4.同乗者の快適性


直進安定性は非常に大事。
安物タイヤでは一般道を走るだけでフラフラして疲れる銘柄もあったりします。
自動車を運転するときの疲労を軽減するには、まっすぐ走ることが非常に重要なのです。

トレッドパターン


ウェット性能は元々ウェットグリップの高いピレリですので心配していませんし、ハイドロ性能は太いストレートグルーブ(溝)のおかげで期待できます。


・ドライバビリティ
シフトレバーをDレンジに入れ、アクセルを踏み込んだ瞬間にクルマが「すっ」と前に出ます。
とても軽い。
この軽さが走っている間、ずっとあるのです。
信号が青になって発進するとき、前走車が前に出てちょっと加速しようとしたとき、高速道路への合流でフル加速するとき、「あっ、軽い」と感じるんですね。
まさにエコタイヤの本領発揮と言ったところです。
元々ピレリタイヤは走りが軽いのですが、エコロジータイヤになった事でさらに走りが軽くなった印象を受けます。


そして直進安定性が非常に素晴らしい。
元々フリードは軽くヒラヒラしたハンドリングですが、CINTURATO P1 VERDEを装着することでホンダ車らしい重みのあるハンドリングになっています。
まるで敷かれたレールの上を走るかの如く、ブレなくまっすぐ走ります。

ハンドリングレスポンスについては、ハンドルを切ったとおりに動きます。
ハンドルの切り始めから忠実に動きをトレースしてくれ、それでいて過敏でもだるくもないハンドリングは、長距離を運転していても疲労が少ない。
切足しにも従順に答えてくれ、ミニバンを運転している事を忘れそうなほどに軽快なハンドリングを実現しています。

またタイヤ剛性がしっかりしているので、たとえきつい峠道を走っていようとも不安を感じる事は無いです。
高速道路のレーンチェンジも、意図的に素早く行っても動きがブレる事無くしっかりトレースしてくれるので安心。


・ドライグリップ
ドライグリップは非常に良好。
時速100KmからのフルブレーキングでもABSが作動せず、ググっと止まります。
非常に安心感の強いグリップ性能で、よほど無茶な走りをしない限りは不安を感じる事は無いでしょう。


・ウェットグリップ
一般的にタイヤに一番に要求されている項目がウェットグリップ。
CINTUARTO P1 VERDEは5センチくらいの深い水たまりの中に突っ込んでも抵抗は少なく、またタイヤがしっかり地面に設地している事を感じることができる。
ウェット状態でもノーインフォメーションになる事は無く、ドライ路面同様にしっかりと路面状況が分かるので全然怖くない。

また、時速60KmからのフルブレーキングではABSが作動することなく一気に止まった。

元々素晴らしいウェットグリップを持つピレリタイヤだが、このCINTURATO P1 VERDEもその美点を引き継いでいるようです。


・インフォメーション
エコロジータイヤを求める顧客がドライバビリティを軽視するというデータがあるのかは知らないが、エコロジータイヤとなるとどうしても軽視されがちな項目がロードインフォメーション。
ドライ路面でさえもどこを走っているのか分からないようなタイヤを経験した事もありますが、CINTURATO P1 VERDEはハンドルを介してはっきりとしたインフォメーションを得ることができます。
それは深い水たまりの中にあっても同じ。

路面が荒れているのか、整っているのか。
路面が濡れているのか、乾いているのか。
どんな路面なのかが非常にはっきりと良く分かるので、走っていても不安が無いですね。


・快適性能
ロードノイズはピレリにしては抑え目で、オーディオのボリュームはほとんど消音に近い状態にまでなってしまいます。
普通ピレリタイヤは「ガーッ!」というロードノイズが大きいものですが、CINTURATO P1になってからは文化的になったというか、そういったロードノイズが発生せずにこもった音質のノイズが発生するようになっていますね。
長い間ピレリタイヤを使っていた身としては「ピレリらしくない」と思ってしまいます。

乗り心地は非常に良好。
ミニバンにふさわしい快適空間に仕上がっています。
荒れた路面を走っても、段差を乗り越えても、「ダン!」だとか「ドン!」といった振動が室内に届くことはありません。

3列目に乗った感想は、また後程。


・燃費性能
エコロジータイヤだけあって燃費は大変に良く、少し遠乗りをすればカタログ燃費に近い数字が出ます。
また何度かカタログ燃費も超過しており、エコロジータイヤの名に偽りなし。

グレード:フリード G Lパッケージ
カタログ燃費:16.40Km/L(10・15モード)
計測方法:満タン法
1 2015/04/11 12.70Km/L
2015/04/12 17.00Km/L(カタログ燃費超過)
3 2015/04/26 13.02Km/L
4 2015/04/29 15.10Km/L
5 2015/05/04 14.66Km/L
6 2015/05/05 12.90Km/L
7 2015/05/05 17.49Km/L(カタログ燃費超過)
8 2015/05/10 16.03Km/L

総評
軽快さやハンドリングレスポンスといったピレリらしさを持ちながらも全域で性能が向上している、まさに新鋭タイヤ。
P6やP7からの履き替えでも違和感なく使用することができるでしょう。

特筆すべきはピレリらしさをさらに前面に押し出した走りの軽さ。
まさにエコロジータイヤといった感じの、軽い走りを楽しめます。


P7の満足度(100点満点)

・ドライバビリティ 90 エコタイヤとは思えないしっかりとしたドライバビリティ。走っていて非常に楽しい。
・グリップ 90 ウェット路面でも安心のグリップ。ヘビーウェットの高速道路でも不安がありません。
・ライフ - -
・ノイズ 90 どんな路面でも静か。ピレリらしくない。
・トータル - -

※フリードでの評価です。インプレッサの評価基準とは違います。
インプレッサで100点の項目でも、フリードでは100点にならない場合があります。

他のタイヤのインプレッション

・ヨコハマタイヤ S76A

・オートバックス マックスランエクセラ

・ヨコハマタイヤ アスペック

・ピレリ チントゥラート P4FS

・トーヨータイヤ ナノエナジーゼロ

・グッドイヤー イーグル LS2000 Hyblid2

・ピレリ パワジー

・ピレリ ドラゴン




前のタイヤ「オートバックス マックスランエクセラEZ」へ


戻る

INDEXへ