タイヤインプレッション
MICHELIN X-ICE(ミシュラン エックスアイス XI-3)

装着日    :
サイズ    :
装着時走行距離:
2018/11/01
185/65R15(92T EXTRA LOAD)
56,700Km


雪国である新潟では必須アイテムのスタッドレスタイヤ。
スタッドレスタイヤには大きくアイスグリップ性能とスノーグリップ性能があるが、今回はスノーグリップを重視してタイヤ選択をしてみた。
ドライ性能に定評があり、顧客満足度の高いミシュランタイヤは果たしてどんな顔を見せてくれるのか。

なおミシュランエックスアイスは特徴的なV字の方向性パターンになる。


こんな人にお勧め
・非降雪地帯にお炭の方
・長距離を良く走る方
・どんな状況でも安心して走りたい方
・氷よりも雪に困る事が多い地域の方


ドライバビリティ
ミシュランタイヤは軽い事が特徴ですが、やはりスタッドレスタイヤでもその軽さは健在。
アクセルを軽く踏み込むと「すっ」とクルマが前に出ます。
加速は軽く、ハンドルも軽く、でもまっすぐ走り、ブレーキもしっかり効きます。

ハンドリングレスポンスに関してはサマータイヤのミシュランエナジーセイバーよりも良く、少しクイックに感じます。
コーナリング途中の操作にもレスポンス良く応じてくれますので、下手なエコロジータイヤよりもハンドリングが楽しいですね。

また外乱が無いかのようにビシっとまっすぐ走るのはミシュランタイヤの真骨頂。
ホワイトアウトする程の大雪で路面が真っ白に凍結しているような路面でさえまっすぐ走ります。

一般道でも走行安定性は素晴らしく、ドライ路面はもちろん雨が降っていようと何事もないかのようにまっすぐ走ります。
このタイヤで一日700キロのドライブをしましたが、スタッドレスタイヤを履いているという事を一回も意識しない快適なドライブを楽しむ事ができました。


インフォメーション

路面インフォメーションは的確に分かる。
現在乾いた路面なのか、濡れているだけなのか、凍っているのか。
路面状況が分かるから無理をしないし、無理をしないから安心して安全に走れる。

グリップ限界も分かりやすいので、多少攻めて走っても限界を超える前に無理だと分かる。


ドライグリップ
直前に履いていたミシュラン・エナジーセイバーより上ではないかと思う程のドライグリップを誇る。
特にコーナリングに強く、直前に装着していたミシュラン・エナジーセイバープラスよりも強い横方向のGを感じる事ができる。
また時速100Kmからのフルブレーキングも多少ABSが動くもののギュッ!と力強く制動してくれる。
ドライ路面においてはブラインドテストをしたらサマータイヤから履き替えたのか分からない程のグリップを持つ。


ウェットグリップ
濡れた路面に強いのはミシュランの特徴だが、エックスアイスも例外ではない。
特にコーナリングに強く、横方向の力に関しては路面凍結寸前の気温のウェット路面でさえGを感じる程のコーナリングができる。
時速100Kmからのフルブレーキでも、ドライ路面より少し多めにABSが作動するもののギュッ!と制動してくれるために安心してブレーキを踏める。
路面がぬれているというインフォメーションはあるものの、しっかりグリップするのでウェット路面でも安心してハンドルを握る事ができる。

またミシュランらしくハイドロ性能が驚異的に高く、川のようになっている高速道路ですら水を切り裂いて浮く気配などみじんも見せない。
V字パターンゆえに前輪に多少の抵抗はあるが、V字パターンが後輪の通る道の水を跳ね除けるためにトータルのハイドロ性能が高いとの事。


スノーグリップ
目の粗いトレッドパターンを採用しているため、雪に非常に強い。
多少積もっている路面だろうが雪を掻き訳でグイグイ前に進む事ができる。
クルマがカメノコになるまで突き進んでくれるスノーグリップは頼もしい限りだ。


アイスグリップ
ミシュラン・エックスアイス最大の弱点がアイスグリップ。
インフォメーションがあるのでいつ滑り出すかは分かるのだが、その滑り出す限界が早い。
ピレリや国産スタッドレスと比較すると3割から4割程度落ちているようなグリップで、不安になる程ではないがアイス路面を臆することなく走る事は難しい。
もちろん危険なレベルではないのだが、国産タイヤやピレリから履き替える場合にはアイスグリップ重視の銘柄ではない事をしっかり頭に叩き込んでおいたほうが良い。


快適性能
ミシュランタイヤに一番期待したいのは快適性だが、期待を裏切らず至極快適極まりない。
ロードノイズは最小限に抑えられ、サマータイヤのミシュラン・エナジーセイバーより静かな場面が多い。
路面によってはロードノイズが無音になり、グレイスの電気自動車モードが発動すると本当に無音無振動の移動空間となる。
また乗り心地はスポーティタイヤのように少し硬めではあるが、腰のある乗り心地で不快な硬さではない。
乗り心地で大きな衝撃をキャビンに伝える事は無いし、路面からの振動などの悪影響も遮断してくれるために同乗者も快適。
快適性に関しては流石ミシュランと言える。


総評
タイヤ全体のバランスで言えば流石ミシュランと言える素晴らしくバランスの良いタイヤ。
ただ一つアイスグリップが国産タイヤやピレリに劣るため、アイスグリップを最重視したい方にはお勧めできない。
ただし卓越したスノーグリップとサマータイヤとして通用するドライグリップとウェットグリップ、快適な乗り心地と操作通りに動くドライバビリティはスタッドレスタイヤに履き替えてもタイヤの性能を妥協したくない方には非常にお勧めできる。

ミシュラン・エックスアイス XI-3は癖が無く扱いやすいので、様々な方にお勧めできるタイヤと言える。


満足度(100点満点)
・ドライバビリティ 90 路面状況に良い意味で鈍感で安心してハンドルを握れる。
・グリップ 70 ウインタータイヤとしてアイスグリップが弱いのが弱点。ただしスノー、ウェット、ドライグリップは素晴らしい、。
・ライフ

90

おおよそ5000Km走行で0.4mmの摩耗なので2万5千キロは走れそう。
かなりのロングライフ。
しかしこの項目は走行距離が伸びたら書き換わる可能性がある。
・ノイズ 90 とにかく静かで乗り心地良くまっすぐ走るので快適そのもの。流石ミシュラン。。
・トータル 85 アイスグリップ以外は弱点の見つからないタイヤ。非降雪地帯の方などサマータイヤかスタッドレスか悩んだらこのタイヤを強くお勧めする。
ペンタゴンのタイヤインプレッション
ダンロップタイヤ
・SP2030

ヨコハマタイヤ
・ブルーアース AE01

・S76A

・A.Drive

・ヨコハマタイヤ アスペック

オートバックス
・マックスランエクセラ


ピレリタイヤ
・チントゥラート P1 ヴェルデ

・チントゥラート P4FS

・パワジー

・ドラゴン

・チントゥラート P7


ミシュランタイヤ
・エナジーセイバープラス


トーヨータイヤ
・Teo Plus

・ナノエナジーゼロ


グッドイヤー
・イーグル LS2000 Hyblid2



スタッドレスタイヤ

・ピレリ アイスコントロール

・ピレリ アイスアシンメトリコ

・ミシュラン エックアイス XI-3

P7の日本放浪記にタイヤのインプレッションを投稿しませんか?



戻る

INDEXへ