タイヤ インプレッション
ダンロップ SP SPORT2030

装着日    :
サイズ    :
装着時走行距離:
製造国    :
2017/08/23(納車時)
185/55R16(83V)
17,000Km
日本

グレイスEXグレードを選択すると装着されている、ダンロップのスポーツタイヤ。
最後にダンロップを使用したのはランサー・エボリューション時代のDIREZZA DZ101 205/60R15にまで遡る。
10年以上ぶりのダンロップ。
純正タイヤといえば履き替え前提の安いだけのタイヤが装着されているものと認識しているが、このタイヤはどうなのだろう。

ドライバビリティ
今のタイヤではあまり考えられない重さで、明らかに路面抵抗を感じる。

そしてハンドリングレスポンスは俊敏とはいえない。
ステアリングを思っている以上に深く切り込む必要がある。
しかし速度が乗ってくるとハンドリングレスポンスが機敏になってくる。
高速域を重視したセッティングなのか。

コーナリング時のハンドル切り足しにも付いてくるので、運転を楽しむ分には申し分の無いドライバビリティといえる。

平らな路面であれば直進安定性は大変に高いのだが、わだちに取られやすいため高速走行時の直進安定性はあまり良くない。
正直、かなり疲れる。


インフォメーション
スポーツタイヤとして非常に大事なロードインフォメーション、このタイヤは路面状況をあまり伝えてくれない。
分からない事もないけれど、ずいぶんと薄味なので現在クルマがどのような路面にいるのか把握が難しい。

しかしウェット路面になってもあまり変わらぬインフォメーションがあるので、雨が怖くなるという事は無い。
このインフォメーションではガンガン走るという事は難しく、大人しく走る様が良さそうだ。


ドライグリップ
ドライグリップはスポーツタイヤらしいハイグリップと言える。
フルブレーキングでは回生ブレーキのアシストがあるグレイスのブレーキでもABSは動かず、軽くスキールを鳴らしながら止まる。

コーナリングにおいても通常のドライビングではスキールを鳴らす事さえ難しい。
このタイヤならば普通に運転している以上、グリップが足りないという事はありえないはず。

サーキットにおいても強力なドライグリップを発揮してくれ、思い通りに走る事が出来た。


ウェットグリップ
スポーツタイヤの名に恥じない、しっかりとしたウェットグリップを持つ。
ある程度のインフォメーションもあるので、安心してハンドルを握る事ができます。


ハイドロ性能
ハイドロ性能も優秀。
水を切り裂くかのように走るので、ハンドルへの抵抗も少ない。

川のようになっている高速道路を苦も無く駆け抜けます。


快適性能
はっきり言って割り切る必要がある。
時速60キロまでなら、よく整備された道なら静か。
しかしそれ以上の速度や荒れた路面でははっきりと「ゴーッ!」というノイズが聞こえる。
正直、会話も難しいレベル。

また剛性の高いスポーツタイヤなので乗り心地もある程度妥協しなければいけない。
段差などの衝撃は割りとモロに伝わってくるため、快適とはいえない。


ライフ
納車時点で17000Km走行しており、残り溝深さは4.2mm程度だった。
新品時溝深さは不明だが、新品時7.0mmとすると半分が冬期間の新潟なので、約8,500Km走行で2.8mm程度減っていることになる。
つまり2万キロも走れないという事に?

ライフには期待してはいけないのかもしれない。



結局、サーキットを走行しこのようにブロック飛びが発生したために使用不能となった。
スポーツタイヤと言いつつ、サーキット走行までは考慮していないという事なのだろう。

総評
一言で言うと典型的な古いスポーツタイヤ。
構造のしなやかさでカーブを駆け抜けるのではなく、高いタイヤ剛性とトレッドグリップで無理やり曲げようという意図を感じられる。
これにより確かに高いドライバビリティを備えており、スポーツタイヤとしては大変に優秀。

しかしこれを軽い走りと静粛性が売りのグレイスと組み合わせると相性の悪さは否めない。
ハイブリッドシステムによる軽い走りは重くなり、優れた静粛性もタイヤがかき消す。
また16インチというサイズも謎で、剛性の高いスポーツタイヤでは明らかに乗り心地が悪い。
燃費も明らかに悪く、リッター26キロ以上走る事も無い。

タイヤ自体は大変に良いのですが、しかしグレイスとの組み合わせはイマイチです。


しかしサーキットでは不足ないグリップで思い通りにグレイスを振り回すことが出来、大変に優れたスポーツタイヤと実感できました。


満足度(100点満点)
・ドライバビリティ 70 ハンドリングは良いのだが、直進安定性に難あり。
・グリップ 90 サーキットでも通用する、ドライもウェットも文句無しのハイグリップ。
・ライフ

50

想定ライフ2万キロもないので、ライフに期待してはいけない。
・ノイズ 50 スポーツタイヤなので割り切る必要がある。
・トータル 65 タイヤ自体は大変に良いけれど、グレイスとの相性は悪い。
ペンタゴンのタイヤインプレッション
ダンロップタイヤ
・SP2030

ヨコハマタイヤ
・ブルーアース AE01

・S76A

・A.Drive

・ヨコハマタイヤ アスペック

オートバックス
・マックスランエクセラ


ピレリタイヤ
・チントゥラート P1 ヴェルデ

・チントゥラート P4FS

・パワジー

・ドラゴン

・チントゥラート P7


ミシュランタイヤ
・エナジーセイバープラス


トーヨータイヤ
・Teo Plus

・ナノエナジーゼロ


グッドイヤー
・イーグル LS2000 Hyblid2


セイバーリング
・SL101


スタッドレスタイヤ

・ピレリ アイスコントロール

・ピレリ アイスアシンメトリコ

・ミシュラン エックアイス XI-3




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