タイヤインプレッション
PIRELLI POWERGY(ピレリ パワジー)


装着日    :
サイズ    :
装着時走行距離:
製造国    :
2015/11/01
215/45R17(91Y) XL
93,000Km
ルーマニア

ピレリのPOWERGYと言いますと、P6000 POWERGYが思い出されます。
あれは快適性を重視するP6000のオールシーズンバージョンでしたが、今回のPOWERGYはオールシーズンらしいパターンではないようです。
よく見るとMAD & SNOWの表記も無し。

オートバックス専売という事で、トレッドウェア表記も温度によるグリップ特性表記もありません。
最低限の表記のみ。
トレッドウェア表記があればどんなタイヤなのか大まかな予測ができるのですが。


今回は私の現存する速度規格の中で最高のY規格(300Km/h)対応。
基本的に乗り心地をソフトにするならば速度記号を小さいものに、硬めにしたいのならば速度記号を大きいものにすることで同じ銘柄でも乗り心地と走行特性の調整ができます。
基本的に速度記号が速いほうが乗り心地が硬めに、スポーツ走行性能が高めになる傾向にあります。

インプレッサはスーパースポーツカーではないので300キロなんて無縁な車です
ターボエンジン搭載のWRX STIですらトップスピードが250キロ程度ですから。
しかし速度規格上の余裕は高速走行時の余裕にも繋がりますし、300キロに耐えうる設計という事はドライバビリティもグリップもそれなりのはず。

さて、そろそろインプレッションを。
ドライバビリティ
流石ピレリタイヤと言うか、クルマを思い通りに操るには大変に向いているタイヤです。
ハンドルの切り始めなど少しの動きでもきちんとトレースしてくれ、大きくハンドルを切る場合にも操作したとおりに車が動きます。
急なハンドリングやコーナリング中の切り足しにもしっかりと追従してくれ、ハンドリングに関する不安が発生しません。
またインプレッサはもともと優れた直進安定性を持ちますが、このタイヤでは車体が左右から押さえつけられているかのようにまっすぐ走ります。
高速道路を走るのが楽しくなりますね。

インフォメーション
路面インフォメーションはピレリらしく、どこを走っているかがはっきりと分かる安心感のあるものです。
ドライ路面であろうとウェット路面であろうと的確に路面状況が分かるので、優れたウェットグリップと合わさってどこを走っても安心感があります。

またサーキットのような特殊な条件下でもインフォメーションはしっかりしており、どんな場面でも安心して走れます。


ドライグリップ
ドライグリップは大変に優秀。
ブレーキを2インチ大型化して強化したインプレッサですが、時速100キロからのフルブレーキでもスキール音はほとんど鳴らずに一気に止まります。
コーナリング時のグリップも大変に安定していて、ハンドリングレスポンスも良いので走っていて大変に楽しい。

サーキットも走ってみましたが、加速、減速の縦方向グリップは必要十分。
加速、減速方向のグリップは素晴らしいですね。
しかし横方向のグリップは弱く、少しのミスでズルズルと流れてゆきます。
あくまでリアルスポーツではなくてグリップに優れたスタンダードタイヤと言った感じでしょうか。


写真3

サーキットを走った後のタイヤ表面です。
スポーツタイヤのように溶ける訳ではありませんが、ブロック欠けはあってもブロック飛びはありません。
随分としっかりした構造のようです。

ウェットグリップ
ドライグリップが良ければウェットグリップも大変に優秀。
時速100キロからのフルブレーキでもスキール音はほとんど鳴らずに一気に止まります。
インフォメーションにも優れるので、ウェット路面での安心感は確かなものがあります。


ハイドロ性能
ドライ・ウェット共に大変に良いタイヤなのですが川のようになっている道路では多少の緊張感があります。
水たまりに突っ込んでも車が持っていかれますので、わだちの深い水たまりや川のようになっている道では注意したほうが良いでしょう。


快適性能
本当に17インチタイヤを履いているのかと思うほどに乗り心地は大変に良く、快適なドライブが楽しめます。
コシのある乗り心地で、重い車両と相性が良さそうな感じ。

ただしロードノイズは路面に大きく左右され、良く舗装された路面ではかなり静かになるのですが悪い路面では大変に賑やかになります。
具体的には時速60キロまでなら大変に静かなのですが、70キロを超えるとノイズが目立ち始め、80キロでは随分うるさいです。
高速道路などの高速走行では「ガーッ!」というノイズが入ってきますので、快適性は割り切ったタイヤですね。


ライフ
5,000キロを走行しましたが、フロント1.7mm、リア0.3mmの摩耗でした。
新品時溝深さは8.3mmですので、このままのペースで摩耗する場合は交換基準の1.6mmまでは上手くローテーションすれば3万5千キロは走れる計算に。
ピレリらしく、随分とロングライフなようです。

総評
このタイヤはちょっと古い「いかにも」な雰囲気のスポーティさを持ったスタンダードタイヤと言えます。
最近のスポーツタイヤはずいぶんと静かになっていますが、このタイヤは少し古いスポーツタイヤのように路面によっては大変に賑やか。
しかし優れたハンドリングレスポンスと優れたドライグリップ、ウェットグリップを持ちますので、安心して高速道路を走りたい方やスポーティな走りを楽しみたい方には大変にお勧め。

逆にふわふわした乗り心地や優れた静粛性を求める方は避けたほうが良いです。
最近よくある「全部良い」タイヤではなく、ある程度スポーツ方向に割り切ったタイヤと言えます。

CINTURATO P1が静かすぎて忘れていましたが、ピレリ・パワジーはピレリタイヤのイメージそのものです。
ちょっと前のピレリってこんなタイヤでした。


満足度(100点満点)
・ドライバビリティ 90 ハンドリングが楽しいタイヤ。何より左右から車体が押さえつけられているかのようにまっすぐ走る。
・グリップ 90 スタンダードタイヤとしては十分。程良いハンドリングを楽しめます。
・ライフ

90

予想寿命3万5千キロ。かなりのロングライフです。
・ノイズ 50 ピレリを知っていれば「こんなものか」のレベルだれど、国産タイヤと比べればはっきりうるさい。
・トータル 80 運転の楽しいスポーティなスタンダードタイヤ。ロングドライブを楽に、いつもの道を楽しく走りたい方にお勧め。
他のタイヤのインプレッション

・ヨコハマタイヤ S76A

・オートバックス マックスランエクセラ

・ピレリ チントゥラート P1 ヴェルデ

・ヨコハマタイヤ アスペック

・ピレリ チントゥラート P4FS

・トーヨータイヤ ナノエナジーゼロ

・グッドイヤー イーグル LS2000 Hyblid2

・ピレリ パワジー

・ピレリ ドラゴン

・ピレリ チントゥラート P7


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