タイヤインプレッション
PIRELLI DRAGON(ピレリ ドラゴン)

装着日    :
サイズ    :
装着時走行距離:
製造国    :
2017/03/25
215/45R17(91W) XL
108,000Km
中国

今回のタイヤはピレリ・ドラゴン。
随分と古い銘柄ですが、まだ入手することができるようです。
アジア専用のスポーツタイヤという事で、価格は抑えめの設定。

本当はパワジーではなくこのタイヤを選ぶつもりでしたが、在庫がなかったのでパワジーを選んだのでした。

さて、このタイヤのトレッドウェアは260。
SタイヤのPOTENZA RE71R等がトレッドウェア200ですので、Sタイヤに匹敵するライフのようでライフに期待する銘柄ではありません。

2016年に「ドラゴンスポーツ」が発表されていますが、このタイヤの後継となります。


ドライバビリティ
元々ドライバビリティに優れているピレリの、スポーツタイヤなので期待するのがドライバビリティ。
クラッチを繋ぐと、クルマが「すっ」と前に出ます。
17インチにインチアップしているにも関わらず、大変に走りが軽い。

タイヤがしっかりと作られているためタイヤの丸さを感じ、アクセルを軽く踏み込むだけで前に出ます。
ハンドリングレスポンスは素晴らしく俊敏で、ハンドルが動いていないように見える僅かなハンドリングすらも反映してくれますが、センター付近は適度なダルさがあるために直進安定性が抜群に良いです。

もちろんセンター付近でもハンドリングレスポンスは良好で、ミリ単位のハンドリングに忠実です。
直進安定性は抜群に高く、高速道路でもハンドルに力を入れる必要なくビシっとまっすぐ走ってくれます。
どこまでも走りたくなる直進安定性のお陰で、長距離運転でも全然疲れませんね。

コーナリング中の微調整も聞きますし、ドライビングを楽しむことに関しても不満は一切無し。
まさにスポーツタイヤと呼ぶべきドライバビリティを持っています。

まさに運転を楽しむためのタイヤです。

しかし設計が古いためかサイド剛性が高すぎるのか、少し轍に取られやすいです。


インフォメーション
スポーツタイヤということでいちばん大事なのがこのインフォメーション。
自称スポーツタイヤでさえどこを走っているのか分からないという残念な銘柄も存在しますが、どんな路面でも路面状況がはっきり分かるインフォメーションがピレリの美点。
乾燥路面、ウェット路面、低速、高速問わずタイヤが現在どのような状況に置かれているのかがはっきり分かります。
路面状況がはっきり分かるから無理をせず、むしろ踏み込んでいける特性はまさにスポーツタイヤ。

ゆっくり走っていても、高速道路を走行していても、路面が濡れていようと、路面が荒れていようと安心してドライブできます。


ドライグリップ
スポーツタイヤに一番期待する項目がドライグリップですが、スポーツタイヤの名に恥じぬ高いグリップを持ちます。
時速100キロからのフルブレーキングでもスキールすら鳴らずにググっと止まるグリップは流石。
ワインディングをハイペースで流しても、グイグイと食いつきます。
このタイヤの限界を見たいのならばサーキットに行くしかありません。


ウェットグリップ
スポーツタイヤという事で軽視されることもあるウェットグリップですが、ほとんどドライ路面と変わらないウェットグリップを持ちます。
時速100キロからのフルブレーキテストでも多少ABSが動くもののググっと効きます。
また雨で濡れている路面でもググっとグリップしてくれるため、安心してドライブを楽しむことに集中できます。


ハイドロ性能
215幅のワイドタイヤなので懸念されるハイドロ性能ですが、川のようになっている道でもまるで水を切り裂くかのように走り抜けます。
あまり抵抗を感じませんし、ハンドルも取られにくいですね。


快適性能
スポーツタイヤなので多少割り切らなければいけないのが快適性。
乗り味は多少ゴツゴツしており、設計の古さを感じてしまいます。

しかしロードノイズは抑えられており、スタンダードタイヤより少しうるさいと言った所でしょうか。
ピレリ・パワージーは大変にノイズ音量が大きかったのですが、ピレリ・ドラゴンは一般道路走行であればロードノイズを意識する事はないでしょう。
しかし高速道路では「ガーッ!」というタイプのノイズが少し大きくなります。
この辺も設計の古さを感じてしまいますね。


ライフ
トレッドウェア260という事で期待してはいけないのでしょう。
ある程度走行したら追記します。


総評
少し設計の古さを感じさせるところがあるものの、運転を楽しむ事に関しては大変に優れたスポーツタイヤと言えます。
何よりウェット性能の高さとインフォメーションの的確さに関しては特筆すべきで、スポーツタイヤらしいハイグリップと組み合わさってどんな路面でも安心して走る事が出来ますね。

乗り心地が少し硬い事も、高速ノイズが多少大きい事も、轍に取られやすい事も、スポーツタイヤと考えれば当然の事です。
少しスポーツに寄った、でも快適性もきちんと考慮されているスポーティコンフォートタイヤと言えます。


満足度(100点満点)
・ドライバビリティ 90 ハンドリングが楽しいタイヤ。ハイグリップとハンドリングレスポンスの良さで走ることが楽しい。
・グリップ 90 さすがスポーツタイヤと言うべきドライ・ウェットグリップ。走るのが大変に楽しい。
・ライフ

50

トレッドウェア(摩耗目安指数)260なので期待してはいけない。
・ノイズ 75 一般道走行では大変に静か。高速道路では少し気になる。
・トータル 75 スポーツタイヤとして十分な性能を持ちながら、日常使用にも快適なオールマイティなタイヤ。
ペンタゴンのタイヤインプレッション
ダンロップタイヤ
・SP2030

ヨコハマタイヤ
・ブルーアース AE01

・S76A

・A.Drive

・ヨコハマタイヤ アスペック

オートバックス
・マックスランエクセラ


ピレリタイヤ
・チントゥラート P1 ヴェルデ

・チントゥラート P4FS

・パワジー

・ドラゴン

・チントゥラート P7


ミシュランタイヤ
・エナジーセイバープラス


トーヨータイヤ
・Teo Plus

・ナノエナジーゼロ


グッドイヤー
・イーグル LS2000 Hyblid2


ブリヂストン
・トランザ ER-300


スタッドレスタイヤ

・ピレリ アイスコントロール

・ピレリ アイスアシンメトリコ

・ミシュラン エックアイス XI-3

P7の日本放浪記にタイヤのインプレッションを投稿しませんか?



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