タイヤインプレッション
ミシュラン プライマシーHP(MICHELIN PRIMACY HP)

メーカー ミシュラン
製造国  
規格 215/45R17
トレッドウェア 320
車両 スバル インプレッサ G4
装着時走行距離 65,000Km

快適なセダンには快適なタイヤを。
そう思い、インプレッサG4にプレミアムタイヤのミシュランプライマシーHPを装着した。


・ドライバビリティ
このタイヤに履き替えて感じたのは、まず軽い事。
ピレリ・ドラゴンスポーツも軽いタイヤだったけれどミシュランはさらに軽い。
もっとも、素晴らしいグリップを誇るドラゴンスポーツとプレミアムコンフォートタイヤのプライマシーHPを比べればグリップレベルの低いプライマシーHPの方が軽いのは当然とも言えるけれど。

このタイヤはとにかくビシっとまっすぐ走る。
高速直進安定性に大変優れているピレリ・ドラゴンスポーツを遥かに超える直進安定性で、このタイヤを上回るタイヤはレガシィに装着したプライマシー4くらいか。
高速道路であろうと深い轍であろうと外乱に乱される事無くビシっとまっすぐ進むので、一般道でも高速道路でもストレスがほとんどない。

ハンドリングもドラゴンスポーツのシャープレスポンスには及ばないものの非常に素直で、ハンドルを切ったとおりに素直に曲がる。
絶対グリップはドラゴンスポーツに及ばないものの、切り足しにも素直に応じてくれるのでどんな峠道を走ろうともギリギリを攻めて走るというよりドライブをしている感覚になる。
おかげで普通に走っているつもりがハイペースで走っている事がある。

ハンドリングは軽く、直進安定性に非常に優れるので長距離ドライブで真価を発揮してくれそう。


インフォメーション
ロードインフォメーションはドラゴンスポーツに比べれば少し希薄になる。
しかしどこを走っているかと言う情報ははっきりしており、荒れていたり路面に砂や水が浮いているといった状況を把握するには十分。

ウェット路面でも限界がハッキリ分かるので、余程無謀な走りをしない限りいきなりグリップを失って吹っ飛ぶ事は無い。
仮にグリップを失っても、グリップを一気に失わずにズルズル流れ出してコントロールしやすいので問題は少ないだろうが。


ドライグリップ
ドライグリップは非常に優秀で、時速100キロからのフルブレーキングでもスキールを発しながらではあるがABSが動かずギュッと止まる。
ウェット路面でもグリップが変化するようなことは無いので、安心してハンドルを握る事ができる。

仮に限界を超えても一気にグリップを失うのではなく、ズルズルと流れていくので立て直しは容易。
攻めた走りをしても中々限界が見えないため、普通に使っている分には限界を見る事は無いかもしれないが。


ほとんどの人はこのタイヤで十分なんだなと、BRZ純正採用の理由が分かった気がする。


ウェットグリップ

ドライグリップとウェットグリップの差はほとんど分からない。
これはミシュランタイヤ全体に同じ傾向にある。
ウェット路面になろうともどこを走っているのかがハッキリ分かるので安心してハンドルを握れる。

時速100キロからのフルブレーキングでもABSがほとんど動かないため、ウェットグリップを使い切る事も無いだろう。


ハイドロ性能
タイヤのハイドロ性能には水を切り裂く系と水を撒き散らす系があるが、プライマシーHPは切り裂く系。
川のようになっている高速道路でもほとんど抵抗なく前に進むため、雨天のドライブで感じるストレスはほとんどない。
高速道路走行でも浮く気配がないので、天候の変化に気を取られずに安心してハンドルを握れる。


快適性能
プレミアムコンフォートタイヤと言えば快適性は大いに期待するところ。
その辺は設計が古いと言え不満はほとんどない。

乗り心地は極上で、上質な15インチタイヤを履いているかのよう。
いや、それ以上か。
普通のタイヤは硬質ゴムのように衝撃が来るものだが、プライマシーHPはそう言ったものが無くてまるで段差が小さくなったかのように段差をスッスッといなす。
余程大きな段差を越えない限り乗員が振動に気が付く事は難しい。


ただ静粛性についてはプレミアムコンフォートとしてはイマイチ。
そもそも外国メーカー製タイヤは静粛性についてはあまり期待してはいけないが、プライマシーHPも例にもれずロードノイズは幾分大きい。
良く出来たスタンダードタイヤと同等と言った所か。

状況の良い舗装であればほぼ無音になるが、荒れた路面や排水性を重視した路面ではガーッと言うロードノイズが大きく気になってしまう。

ただし静粛性に関してはプライマシーHPの後にプライマシーLC、プライマシー3、そして最新モデルのプライマシー4がある。
プライマシー4はレガシィに装着していたが、静粛性に関しては国産プレミアムコンフォートと比較しうるレベルだったので静粛性が気になる方は最新モデルを選ぶ事をお勧めする。


総評
プレミアムコンフォートタイヤの中でもハンドリングを重視した銘柄。
特に高速走行時の直進安定性が際立って高く、ハンドリングも軽く乗り心地が良い。
プレミアムコンフォートタイヤの中でも、ドライブの楽しみを重視したいという方に強くお勧めするタイヤ。

このタイヤを履いていると走りに行きたくなるけれど、行き先はサーキットよりも高速道路が似合う。



ペンタゴンの満足度(100点満点)

・ドライバビリティ 80 スポーツタイヤほどではないが、気持ち良くクルマが動く。
・グリップ 90 ウェット路面でも安心のグリップ。どんな雨が降ってもガッチリとグリップし、むしろ踏み込んで行ける。
・ライフ - トレッドウェア320なので期待してはいけない。
・ノイズ 70 それなりにノイズは大きいが、乗り心地が非常に良い。
・トータル 80 流石プレミアムタイヤ。長距離を走るには最適な選択。
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・エコピア NH100

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・ヨコハマタイヤ アスペック
・ヨコハマタイヤ ブルーアースRV02

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・プライマシーHP

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グッドイヤー
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セイバーリング
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・F205


ランドセイル
・フォーシーズン


スタッドレスタイヤ

・ピレリ アイスコントロール

・ピレリ アイスアシンメトリコ

・ミシュラン エックアイス XI-3

・ダヴァンティ ウィントゥーラプラス

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